サーフィンがなかなか上達しない人ほど、「波待ちの時間」をただの待機時間にしてしまいがちです。ですが、実はここに大きな差が生まれます。
プロサーファーは、波待ち中に休んでいるようで、実際にはかなり多くの情報を拾っています。どこにピークがあるのか、今の自分の位置はズレていないか、次に狙うべき波はどこから入ってくるのか。こうした情報を常に確認しているからこそ、乗れる本数が増え、良い波にも素早く反応できるのです。
今回は、実際の目線映像をもとに、プロサーファーが波待ち中にどこを見ているのかを、初心者〜中級者向けに分かりやすく解説します。サーフィンで「なぜか乗れない」「良い場所にいるつもりなのに外す」という人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
☑ 波待ち中に最初に確認しているのは「自分の位置」
まず最初に見ているのは、自分が今どこにいるのかというポジショニングです。
海に入る前は、陸から見て「今日はこのあたりにピークがあるな」「この堤防の横が良さそうだな」と、ある程度の目安をつけてから入る人も多いと思います。ですが、いざ海に入ると、それが分からなくなることがよくあります。
特にカレントがある日や、横に流れが入っている日は要注意です。自分では同じ場所にいるつもりでも、実際には少しずつピークから外れていることが珍しくありません。その状態で波が来ても、ピークに届かず乗れないということが起こります。
そこで重要になるのが、陸上の目印と海の構造物を使った位置確認です。たとえば、堤防やテトラポッドとの距離感、岸にある家や建物、自分の車を停めた位置などを目印にして、今の自分の場所が合っているかをこまめにチェックします。

この確認は、1回やれば終わりではありません。プロは30秒〜1分に1回くらいの感覚で、かなり高い頻度で見直しています。波待ち中に「今の位置で合っているかな?」と定期的に確認するだけでも、乗れる本数はかなり変わってきます。
☑ 次に見ているのは「今いる場所以外の波」
次に重要なのが、周囲で崩れている波を広く見ることです。
自分の真正面だけを見ていると、今いるピークの変化にしか気づけません。しかし、実際の海はずっと同じ場所で同じように波が割れ続けるわけではありません。潮の動きや風、時間帯によって、良い波が入る場所は少しずつ変わっていきます。
だからこそ、プロは左や右、少しインサイド側で崩れている波まで目で追っています。「あっちの方が形がいいな」「今いる場所は少し反応が鈍いな」と判断できれば、すぐに移動できます。
この差は大きいです。上手い人がずっと乗れているように見えるのは、単純にテイクオフが上手いだけではありません。良い波が立つ場所を見つけるのが早いのです。

逆に、初心者や中級者の方は、一度ポジションを決めるとその場に固まりやすい傾向があります。もちろん、むやみに動きすぎるのも良くありませんが、「今いる場所だけが正解」と思い込むのは危険です。
乗れない時間が続いたら、「今のピークは本当に合っているか」「少し横で良い波が割れていないか」を確認してみてください。それだけで、海の見え方がかなり変わるはずです。
☑ 最後に見ているのは「乗る波を最速で見つけるためのアウト」
3つ目は、アウト全体を広く見ることです。
多くの人は、波待ち中に何となく正面の沖だけを見ています。ですが、プロはもっと広く見ています。真ん中だけではなく、右アウト、左アウト、真ん中アウトと、目線を細かく動かしながら、広い範囲をチェックしています。
イメージとしては、野球でホームベースから1塁側〜3塁側まで視野を使うような感覚です。自分が今後動く可能性のある範囲を、常にスキャンしている状態です。
これをやる理由はシンプルで、波を早く見つけた人ほど有利だからです。
波を見つけるのが遅れると、スタートも遅れます。するとパドルの出だしが遅れ、結局いい位置に入れず、テイクオフが厳しくなります。逆に、波を早めに見つけられれば、その分だけ余裕を持って動けるので、乗れる可能性が一気に高くなります。

サーフィンでは、パドル力やテイクオフ技術ももちろん大事です。ですが、その前に「波を見つける速さ」がかなり重要です。ここが遅いと、どれだけ技術があってもチャンスを逃しやすくなります。
☑ 波待ちが変われば、サーフィン全体が変わる
ここまでの話をまとめると、プロサーファーが波待ち中に見ているのは、主に次の3つです。
☑ 自分が正しいピークにいるかを確認する
☑ 今いる場所以外で良い波が割れていないかを見る
☑ 乗る波を最速で見つけるためにアウト全体を広く見る
この3つを意識するだけで、波待ちは単なる休憩時間ではなく、次の1本を取るための準備時間に変わります。
実際、海の中で上手い人を見ると、ただ浮いているようでいて、目線はかなり忙しく動いています。逆に、乗れない人ほど視線が固定されやすく、情報量が少ない傾向があります。
サーフィンは「乗っている時」だけで決まるものではありません。むしろ、乗る前の判断が結果を大きく左右します。だからこそ、波待ち中の目線は上達に直結するのです。
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☑ よくあるQ&A
Q1. 波待ち中はたくさん移動した方がいいですか?
そうとは限りません。例えば10分波に乗れなかったら第二候補のピークに移動してみる…など自分の中で区切りを作ってみましょう。
Q2. 初心者でもそんなに周りを見た方がいいですか?
まずは「自分の位置」と「どこで波が割れているか」を意識するだけでも十分効果があります。正しい位置で波待ちする事を最優先しましょう。
Q3. 波を見つけるのが遅い人はどう練習すればいいですか?
正面だけでなく、右・左・真ん中とアウトを広く見る癖をつけることです。海に入るたびに意識していくと、少しずつ波の入り方が早く分かるようになります。
最初は波が入ってきてるかもわからないかもしれませんが、やり続けていれば徐々に感覚が養われてきます。
☑ まとめ
サーフィンで乗れる本数を増やしたいなら、テイクオフやパドルだけでなく、波待ち中の目線も意識する事が大切です。
プロサーファーは波待ち中、ただ休んでいるわけではありません。
常にポジショニングを確認し、周囲の波を観察し、次に乗るべき波を最速で見つける準備をしています。
この積み重ねが、1本の差になり、1日の満足度の差になり、最終的には上達スピードの差になります。
「最近なかなか良い波に乗れない」
「ピークにいるつもりなのに外してしまう」
そんな人は、次に海へ入った時、ぜひ波待ち中の目線を意識してみてください。サーフィンの見え方が、きっと今までとは変わってくるはずです。
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