サーフィンが上達しないと感じている方の中には、「とにかく海に入って本数をこなせばうまくなる」と考えている人も多いかもしれません。もちろん反復は大切です。しかし、実際には“どんな課題を、どんな波で練習するか”によって、上達スピードは大きく変わります。
今回お伝えしたいのは、サーフィン上達において非常に重要な「課題に合った波選び」についてです。僕自身、15歳頃の昔の映像を見返してみると、練習内容と波質がうまく噛み合った時に一気に成長していました。逆に、課題に合わない波で練習している時は、頑張っても悪い癖が強くなることがあります。
サーフィン上達における課題に合った波選びとは
課題に合った波選びとは、今の自分に必要な練習がしやすい波を選ぶことです。
例えば、アップスを覚えたいなら、ある程度ショルダーが張っていてスピードをつけやすい波が向いています。一方で、ボトムターンからオフザリップにつなげる練習をしたいのに、横へどこまでも走れてしまう波ばかり乗っていると、トップへ上がるより先に“走りすぎる癖”がつきやすくなります。
つまり、サーフィンの練習は「好きな波に乗る」だけではなく、「今の課題を重点的に練習できる波に乗る」という考え方が大切です。
課題に合った波で練習するメリット
課題に合った波で練習する最大のメリットは、上達が速くなることです。
サーフィンは練習する項目が大量にあり、一度にいくつもの内容を同時に意識してライディングする事は不可能に近いです。
そのため、1つの課題を重点的に練習し、体に染み付けさせることが上達を加速させます。
課題に合った波を見つけるには?
まず最初にやるべきことは、自分の課題を一つ明確にすることです。アップスなのか、ボトムターンなのか、トップアクションなのか。ここが曖昧だと、波選びも曖昧になります。
次に、その課題が出やすい波質を考えます。横へ走りすぎる癖を直したいなら、ショルダーが短く、パワーがあって、最初の一発目でボトムへ降りる必要がある波が向いています。逆にスピードをつける練習なら、少し走れるセクションがある波の方がやりやすいです。
そして、練習後は「今日の波で課題に向き合えたか」を振り返ることです。ただ乗れたかどうかではなく、課題に対して正しい練習ができたかを見る。この積み重ねで練習の質は大きく変わります。
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注意点
注意したいのは、波が良いか悪いかだけで判断しないことです。一般的に“良い波”と呼ばれる波でも、自分の今の課題に合っていなければ、必ずしも良い練習になるとは限りません。
また、ひとつの技術を習得した後は、その成功体験に引っ張られてしまうことがあります。アップスができるようになると、つい何本も横に走りたくなります。しかし、次の課題がボトムターンや縦のアプローチなら、そこで一度波選びも練習内容も切り替える必要があります。
Q&A
Q. 何を練習したらいいかわからない時はどうすればいいですか?
まずは自分のライディング動画を見返して、一番目立つ課題を一つ決めるのがおすすめです。あれもこれも直そうとすると練習がぼやけます。
Q. 走りすぎる癖がある人はどんな波で練習すべきですか?
ショルダーが短く、最初にボトムへ降りないと次のアクションにつながらない波が向いています。ややサイズがあり、パワーのある波も効果的です。
Q. 慣れたポイントで練習する意味はありますか?
あります。慣れたポイントならどんな崩れ方をしてくるかなどが分かるため精神的にも余裕が出来ますよね。自分の成長も確認しやすく、他のサーフポイントで得た感覚が本当に身についたかを見るには最適です。
練習方法
おすすめの練習方法は、「課題を一つ決める→その課題に合う波で入る→映像で確認する」という流れです。
たとえば、ボトムターンからトップアクションへの流れを覚えたいなら、ショルダーが短めの波で練習してみてください。そこで、横に逃げずに一発目からボトムへ降りることを意識する。最初はうまくいかなくても、波が矯正してくれるので感覚がつかみやすくなります。
サーフィンの上達は、ただ長く乗ることではなく、課題に対して正しい環境を選べるかどうかで大きく変わります。40代、50代、60代からでも上達したい方は、ぜひ「今の自分に必要な波はどんな波か」という視点で入るポイントを選んでみてください。これだけでも、練習の質は確実に変わります。
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