サーフィンがなかなか上手くならない。海には行っているのに、ターンが深くならない。スピードが出ない。技のきっかけがつかめない。そんな悩みを持っている人は多いと思います。
その原因を「センスがないから」「年齢のせい」「海に行く回数が少ないから」と考えてしまう人もいますが、実はそれだけではありません。上達スピードを大きく左右するのは、練習量だけでなく“どんな波で練習しているか”です。
これは、トップレベルの選手の話を見てもよく分かります。特に印象的だったのが、五十嵐カノア選手の言葉です。日本の波も良い練習にはなるけれど、海外のパワーのある波の方が乗りやすく、結果的に良い練習になる。つまり、上達のためには「波の質」がとても重要だということです。
※五十嵐カノア選手の言葉は私が要約したものです。
実際にKIサーフショップのオーナーでありプロサーファーの飯田和史プロが五十嵐カノア選手にしたインタビューのフル動画はこちらからご覧ください↓
☑ なぜ“良い波”が上達を早めるのか
サーフィンは、波の力を使うスポーツです。波に十分なパワーがあれば、テイクオフ後に自然とスピードが出ます。その結果、ボトムターンやトップターン、オフザリップといった動きに入りやすくなります。
反対に、力のない小波や割れ方が不安定な波ばかりで練習していると、まずスピードをつくること自体が難しくなります。そうなると、正しい動きを覚える前に「失速する」「セクションがなくなる」「技を仕掛ける前に終わる」という状況が増えてしまいます。
つまり、悪い波での練習は経験にはなっても、上達の効率という意味ではどうしても落ちやすいのです。
☑ 日本の波は難しい。それでも意味がある
日本の波は、海外の波に比べてパワーが弱かったり、地形や風の影響で形が整いにくかったりする日も多いです。そのため、同じ実力でも海外の波の方が乗りやすく感じることがあります。
ただし、日本の波が無駄という話ではありません。むしろ日本の難しい波で練習することで、波を見る力、ポジション取り、タイミングを合わせる感覚は鍛えられます。そのうえで、たまにでも質の良い波に乗る機会をつくると、一気に動きがつながりやすくなります。
大事なのは、「いつも難しい波だけで終わらないこと」です。上達を加速させたいなら、定期的に良い波に触れる環境をつくる必要があります。
☑ 上達したい人が実践したい方法① ウェーブプールを使う
現実的な選択肢として、まずおすすめなのがウェーブプールです。ウェーブプールの強みは、狙った波に安定して乗れること。しかも、ある程度形が決まっていて、練習したい動作を反復しやすいのが大きなメリットです。
海だと、1本ごとに波質が変わり、待ち時間も長くなりがちです。しかしウェーブプールなら、自分の課題に対して集中して練習しやすい。ボトムターンの入り方、トップへの上がり方、目線、タイミングなど、1つのテーマを繰り返し確認できます。
特に初心者〜中級者にとっては、「良い波で正しい動きを覚える」という意味で非常に効率の良い練習方法です。
☑ 上達したい人が実践したい方法② サーフトリップに行く
次におすすめなのが、良い波を求めてサーフトリップに行くことです。ここで大事なのは、ただ海に行くことではなく、“自分の課題に合った波”を探すことです。
実際、ずっとできなかった技が、波の良い場所に行ったその日に突然できるようになることは珍しくありません。技術が足りなかったのではなく、技を出せるだけの波に乗れていなかっただけ、というケースも多いのです。
サーフィンは、自分の力だけで完結するスポーツではありません。波の力があって初めて覚えられる動きもあります。だからこそ、時には地元を離れて、良い波で集中して練習する価値があります。
☑ 上達したい人が実践したい方法③ 少し大きい波に挑戦する
もし普段、腰腹サイズまでしか入らない人なら、思い切って胸肩サイズにも挑戦してみるのは有効です。サイズが上がると波にパワーが出るため、スピードがつきやすくなり、ターンの練習がしやすくなります。
もちろん無理は禁物ですが、「怖いから入らない」が続くと、いつまでも同じ条件の中でしか練習できません。安全を確保したうえで、少しだけ基準を上げることは、上達のきっかけになります。
大きい波は、技術だけでなくメンタルも鍛えてくれます。結果として、普段の波が小さく感じられ、余裕を持って乗れるようになることもあります。
☑ よくあるQ&A
Q. 日本の波だけでは上手くなれませんか?
A. 上手くなることは可能です。ただし、上達スピードを早めたいなら、たまにでも質の良い波に乗る機会をつくった方が効率的です。
Q. 小波ばかりでも練習になりますか?
A. 練習にはなります。ただ、スピードを使ったターンや技の練習には限界があるため、ボード調整や場所選びが重要になります。
Q. 海外トリップは本当に効果がありますか?
A. 非常に効果的です。パワーのある波は動作に入りやすく、今までできなかったことが急にできるケースもあります。
☑ まとめ
サーフィン上達の近道は、単純に海に行く回数を増やすことだけではありません。大事なのは、どんな波で、どんな課題に対して練習しているかです。
☑ 良い波はスピードを与えてくれる
☑ パワーのある波は正しい動きを覚えやすい
☑ ウェーブプールやトリップは上達の近道になる
サーフィンを楽しむ日があってももちろん良いです。ただ、「本気で上手くなりたい」と思うなら、乗る波を妥協しないこと。ここを見直すだけで、上達のスピードは大きく変わります。
自分の課題に合った波を選び、必要なら環境を変える。その積み重ねが、遠回りに見えて実は最短ルートです。
プロサーファー黒澤賢一のマンツーマン専門のサーフィンスクールをやっています!
興味がある方は是非、下記スクールサイトをご確認の上でご連絡頂けますと幸いです!
https://kuroken19880730.wixsite.com/-site-1