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ミッドレングスの乗り方How to|前足荷重がNGな理由とは?

皆さんこんにちは。プロサーファーのクロケンです。今回は、最近需要が高まっているミッドレングスについて、乗り方のコツを解説していきます。

Instagramでアンケートを取ったところ、ショートボードの動画を見たい方が多い一方で、ミッドレングスやツインフィンの動画にもかなり興味を持っている方が多いことが分かりました。そこで今回は、実際にミッドレングスに乗って感じた「本当に大事なポイント」を整理してお伝えします。

僕自身、ミッドレングスに乗った回数はまだそれほど多くありません。ただ、何本か乗っていく中で、ミッドレングス特有の感覚や、上手く走らせるためのコツがかなり見えてきました。アップス、カービング、オフザリップのような動きも、ポイントを押さえれば十分に可能です。そして、その中でも特に重要だと感じたのが、立つ位置と重心のかけ方です。

ミッドレングスは浮力があり、ショートボードよりも安定感があります。その一方で、乗り方を間違えると、思ったほど走らない、動かない、安定しないという状態にもなりやすいです。逆に、乗る位置と重心の置き方が合ってくると、力まずにスムーズにスピードが出て、ターンも楽になります。

ミッドレングスは前足荷重になると失速しやすい

ミッドレングスでありがちなミスが、前足に体重をかけすぎることです。ショートボードの感覚のまま乗ると、つい前足主導で踏み込みたくなりますが、ミッドレングスではこれが失速や引っかかりの原因になりやすいです。

前足に重心が乗りすぎると、ボードが思ったように前へ走らず、レールが引っかかったような感覚が出たり、スピードが止まったりします。安定感も落ちやすく、せっかくのミッドレングスの気持ち良さを活かしにくくなります。

つまり、ミッドレングスを上手く乗るには、前を踏み込むというより、ボードの後ろ寄りにうまく乗る感覚が大事です。
下記の画像は前足に体重が乗りレールが引っかかってしまった時のものです。

一番大事なのは立つ位置と重心のかけ方

今回のテーマで最も重要なのはここです。ミッドレングスは、ボードの真ん中より少し後ろ寄りに立ち、重心もボードの下よりに置く意識がかなり大切です。

ここで誤解してほしくないのは、「後ろ足にベタ乗りする」という意味ではないということです。そうではなく、ボード全体で見ると少し後ろ寄りに自分が立っていて、重心は前足と後ろ足の間あたりに自然に乗っている状態が理想です。

このポジションが取れると、ミッドレングスは驚くほどスムーズに走ります。スピードも出しやすく、無理に力を入れなくてもボードが前へ出てくれます。さらに、ターンやアップスにもつなげやすくなります。

ショートボードのように細かく忙しく動かすというより、ボードの気持ちいい位置に立って、その流れを邪魔しないように乗る。これがミッドレングスの基本だと感じます。

YouTube動画で観たい方はこちらからどうぞ!

ミッドレングスはスタンスを広げすぎない方が乗りやすい

もうひとつ大事なのがスタンス幅です。ミッドレングスは、必要以上にスタンスを広げすぎない方が乗りやすいです。

スタンスを広げすぎると、どうしても前足と後ろ足で強く踏み分けるような感覚になりやすく、結果としてボードが固くなります。特に初心者の方は、安定したい気持ちから足幅を広げがちですが、それが逆に不自然な荷重につながることもあります。

ミッドレングスは、ある程度リラックスしたスタンスで立ち、重心を真ん中からやや後ろ寄りに保つことで、ボード本来の伸びやかさが出やすくなります。まずは「広く踏ん張る」より、「ちょうどいい位置に自然に立つ」ことを意識した方が乗りやすいです。

テイクオフ時のパドリングもショートボードとは少し違う

ミッドレングスを乗っていて、ショートボードと明確に違うと感じたのが、テイクオフ時のパドリングです。

ショートボードでは、しっかり加速したい場面で顎をつけるように前へ体重を乗せて漕ぐことがあります。ですが、ミッドレングスでは、そこまで前に力を入れすぎると、ボード前方のロッカー部分を水に押し当てるような形になりやすく、かえってスピードをロスしやすいと感じました。

そのため、ミッドレングスではショートボードほど前に突っ込まず、胸、お腹、もも、膝あたりで自然にボードへ乗るような感覚の方がスムーズに走りやすいです。顎を強くつけて押し込むのではなく、少し余裕を持った姿勢でパドリングした方が、ボードがスーッと前に進みやすい印象があります。

この違いを理解しておくだけでも、ミッドレングスのテイクオフはかなり安定しやすくなります。

ミッドレングスでもしっかりしたピークから乗ることは大事

ミッドレングスは浮力があるので、「多少ポジションが甘くても乗れるだろう」と考えがちです。確かにショートボードよりは波を取りやすい面があります。ですが、だからといって適当な位置から乗ると、気持ちよく走れるわけではありません。

やはり、しっかりしたピーク、掘れている場所、押し出しのある場所から乗れた方が、ボードのスピードも出やすく、その後のライン取りも楽になります。むしろ、良い位置から乗った時のミッドレングスは、ショートボード以上にスーッと前へ出てくれる感覚があります。

つまり、ミッドレングスだから雑に乗っていいのではなく、正しい位置から乗ることはやはり大事です。その上で、重心位置とスタンスが合ってくると、かなり気持ちよくボードを走らせられます。

初心者にミッドレングスがおすすめな理由

ミッドレングスは、初心者にとってかなり練習しやすいボードだと思います。理由は、ショートボードよりも浮力と安定感があるからです。

ショートボードは小さくて反応が早い分、少し重心を間違えるだけで板がブレやすくなります。一方でミッドレングスは、多少体重移動がズレても、すぐに大きく破綻しにくいです。そのため、重心の乗せ方や立つ位置の練習がしやすいというメリットがあります。

さらに、パドリングも速く、乗れる波の本数も増えやすいです。サーフィンは、やはり本数に乗れる方が上達しやすいです。乗る回数が増えれば、それだけテイクオフもライン取りもターンも経験値が増えます。そう考えると、ミッドレングスは「サーフィンの感覚を身につける練習台」としてもかなり優秀です。

よくあるQ&A

Q. ミッドレングスでは後ろ足重心だけを意識すればいいですか?

どちらかの足だけに重心をかけるのは良い事ではありません。大事なのは、後ろ足だけに乗ることではなく、ボード全体で見た時に少し後ろ寄りの位置に立ち、前足と後ろ足の間に自然な重心を作ることです。

Q. ミッドレングスでもショートボードのような動きはできますか?

できます。もちろんボードの性格は違いますが、立つ位置、重心、ライン取りが合えば、アップスやカービング、波によってはリップ系の動きまで十分狙えます。

Q. ミッドレングスは波の厚いポジションからテイクオフすべきではないですか?

完全にそうとは言えません。浮力がある分乗りやすさはありますが、やはりしっかりしたピークから乗った方がスピードも出て、その後の動きも圧倒的にやりやすいです。

Q. 初心者にミッドレングスは向いていますか?

かなり向いています。安定感があり、波の本数も乗りやすく、重心移動の練習もしやすいので、サーフィンの基本を覚えるにはとても良い選択肢です。

まとめ

ミッドレングスの乗り方のコツは、派手なテクニックよりも、まず立つ位置と重心のかけ方にあります。前足に乗りすぎず、ボードの真ん中より少し後ろ寄りに立つこと。スタンスを広げすぎず、前足と後ろ足の間に自然な重心を作ること。これだけでも、ボードの走り方はかなり変わります。

さらに、テイクオフ時のパドリングもショートボードとは少し違い、前に突っ込みすぎず、自然にボードへ体を預けるような感覚の方がミッドレングスには合いやすいです。

ミッドレングスは、初心者にも中級者にも学びの多いボードです。波の本数を増やしながら、重心移動やライン取りの感覚も養いやすいです。これからミッドレングスに挑戦したい方、乗っているけれど上手く走らせられない方は、ぜひ今回のポイントを意識してみてください。きっと、今までより楽に、そして気持ちよくボードが走ってくれるはずです。

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