こんにちは、プロサーファーのクロケンです。
今回はサーフィンのちょっとマニアックなテクニック「刺し乗り」について解説していきます!
☑ そもそも「刺し乗り」って何?
よく見かけるあの動き――
サーフボードを水に「ブッ刺す」ように沈めて、ボードの浮力を使って前に飛び出すあの乗り方。
それが、通称「刺し乗り」。
通常のテイクオフとは異なり、パドリングなしでも波に乗れる可能性があるテクニックなんです。

☑ 刺し乗りのメリット
刺し乗りの良いところは、なんといってもパドリングをあまり必要としない点。
☑サーフボードの浮力を活かして、スピードを出せる
☑掘れている波のトップからなら、パドルなしで乗れることも
☑正しいタイミングと沈め方をマスターすれば、楽にテイクオフ可能
「波待ち中、良いセットが来たけどパドルする距離がない」なんて時にハマれば、すごく効率的な乗り方になります。
☑ 刺し乗りのデメリット
一方で、刺し乗りにはかなり多くのデメリットも…。
・浮力のあるボードを沈めるための筋力や体重移動の技術が必要
・タイミングと沈める深さを掴むまでに時間がかかる
・波が掘れていないと成功しにくく、乗れる波の選択肢が少ない
・波待ちで「乗る意思表示」が見えにくく、混雑時はトラブルのもとにも
混んでいるビーチでは周囲のサーファーに誤解されやすく、波の優先権を奪われるケースもあります。
☑ 実際にやってみた!(黒澤プロの刺し乗りチャレンジ)
今回の主役は黒澤賢一プロ。
「刺し乗りなんて滅多にやらない」という本人が、実際に挑戦してみました!
📷 現場の様子:
・波が来たタイミングでスッとボードを沈めてテイクオフ
・でも…波が厚くて乗れない
・波を見極めながら数回トライ → 成功もあったけど失敗も多め
途中からは「パドルの方が早いわ!」と普通に漕ぎ始めてました(笑)
☑ やってみた結論:刺し乗り、難しい!!
黒澤プロいわく――
「久々に刺し乗りしたけど、メリットがほぼないって感じた」
特に今回のような厚めの波では、以下の問題点が露呈しました。
☑ 刺し乗りだけじゃスピードが足りずテイクオフが遅れる
☑ テイクオフポジションが狭く、波を選びにくい
☑ 結局、微調整でパドルする羽目になる
☑ その結果、理想的なライディングができない
つまり…
**「刺し乗りは上級者向けのサブ技」**として割り切るのが良さそうです。
☑ まとめ:刺し乗りは覚えて損はないが、過信は禁物!
刺し乗りは決して簡単ではありません。
しかし、特定の状況では役立つテクニックでもあります。
✅ 波が掘れていて
✅ 距離がなくパドルが間に合わない場面
✅ 他のサーファーの動きを邪魔しないタイミング
こうした条件が揃えば、「おおっ!」と思える刺し乗りがキマることも。
ただし、メインのテイクオフ方法として使うには安定性が低すぎるというのが、今回のリアルな実感でした!
プロサーファー黒澤賢一のサーフィンスクールをやっています!
興味がある方は是非、ご連絡頂けると嬉しいです。
https://kuroken19880730.wixsite.com/-site-1
🎥 おまけ:今日の様子を動画でチェック!
刺し乗り実演シーンや黒澤プロのライディングは、YouTubeチャンネルで公開中!
「刺し乗りってこういうことか〜」と実感できるはずです。ぜひご覧ください!