僕は中卒、18歳でプロサーファーの資格を得た。
ここでは中卒でプロサーファーになると決めたことへの動機や、高校進学しないと親に話した時の事、現状について話していこうと思う。将来プロサーファーを目指している子やその子の両親へ、どうしていくのが正解なのか、1つの意見として読んで頂けたらと思う。
プロサーファーを目指したきっかけ
プロサーファーになりたいと親父に話したのは中学1年生になる時。小学生の時は夏だけ海へ行き、サーフィンのレベルはテイクオフが出来る程度。やる度にサーフィンがどんどん好きになっていった自分は、いつしかサーフィンの虜になっていた。
何よりもサーフィンをすることが好き…もちろんこれが一番の理由。 自分の親父がサーフィンをやっており、アマチュアの大会で言えばスペシャルクラスで上位に何度も入るほどのレベル。僕の実家には親父がサーフィンの試合で入賞して獲得した多数のトロフィーが飾ってあった。
そんな親父もサーフィンを始めたのは18歳の頃?そんなに早いスタートではなかった。親父は18歳から始めてあれだけ上手くなれたのか…それなら俺は12歳から始めれば絶対プロになれる!プロになってカッコ良い男になるんだ!!親父を喜ばせたい!!!それがプロサーファーになるんだと決断した動機だったかな。
高校を受験しなかった理由は?
別に頭が悪いわけじゃないよ?中2の時なんて5教科の合計点数はMAXで419点だったかな!学年でも80人中18位くらい?それなりに勉強もしてたよ。
あれは中学3年生の夏休み、体験で1校下見をしに行った時の事だった。自分は将来プロサーファーになりたい…としか考えていなかったが、やはり将来の事も考え、高校には行こうと思っていた。学校を見学後、校長のスピーチが始まった。
ダラダラと長い話を聞いていた時の事…「この学校は部活動に入らないとダメです」…どういう事?? 僕が行こうと考えていた某高校は野球で昔甲子園で良い成績を収めた高校で天狗になっていた。この学校の魅力ってそこだけなのか…僕は帰って親に相談したのであった。「高校行かないでプロサーファー目指したい」って。
親の反応は?
親父は賛成してくれた。なぜなら親父も中卒なのである。そして当時トラックの運転手として働いていたため、「高校に行かなくても働けない訳じゃない、資格を取ったりする事も後から出来る」と。
母親は何も言わなかった。当時は母親の気持ちなんて考えていなかったが、実際相当ショックだったと思う。それでも絶対にプロになるからと自分が強く話した事で理解してくれた。プロになったって電話した時は泣いて喜んでくれたな…
まとめ
僕は現在33歳。24歳まではアルバイトを転々としながらプロツアーの試合を回っていた。25歳~32歳までは契約社員、後正社員として7年間成田空港に務めた。今年の4月からはWebマーケティングの仕事を始めた。
結果、実際に学歴が無くても自分は生きていけている。勿論周りの協力があったからこそだが、「プロとしてやってきて出来た人との繋がり」「今まで一つの事に専念してサーフィンの道を極めた事への信頼」この2つが今の自分が社会でも生きていける強みになったのかな。 学歴はあったに越した事はない。
ただ何となく高校に行ってとりあえず卒業しておけば…という考えで高校に行こうとしているならやめた方が良いんじゃないかな?しっかり自分の人生のビジョンを考えた上で、高校へ行く意味は?どこの高校へ進学するべき?そこで自分の学びたいことが学べるか?を考えてほしい。
僕も現状高校へ行かなかったことを後悔はしていない。プロを目指す皆には後悔しないように生きてほしいと思う。